目次
■1章・定義■
●概観 ●変異株

■2章・症状■
【受診目安】【致死率】

■3章・感染のメカニズム■
●重症化リスク群【免疫のメモリーバンク(交差免疫)】【ウイルス干渉】【ファクターX】【エアロゾル】

■4章・感染力■
【曝露・感染・発症】【基本再生産数】【PCR検査】●使用する時の適性●PCR検査で確定できないこと●サイクル数(Ct値)●PCR陽性率●最大限能力を引き出す条件【スーパー・スプレッダー】

■5章・感染対策■
【濃厚接触】【マスク】【消毒】【集団免疫】

■6章・治療・予防薬■
【mRNAワクチン】●種類●作用のメカニズム●感染予防・発症予防・重症化予防力●持続力●ワクチン有効率●副反応◎副反応がおこるタイミングは◎主な有害事象(副反応)◎重篤な副反応は◎副反応が起こる人の傾向◎ワクチン接種の死亡◎副作用◎長期的な影響への懸念【ウイルスベクターワクチン】【雑種免疫 Hybrid immunity】【ブースター接種】【抗体カクテル療法】

■7章・医療体制■
●法律による縛り

■8章・コロナ史■
【日本を中心に】【イギリス】【イスラエル】

■1章・定義■

 人に感染するコロナウイルスは7種類あります。

 4種類は、いわゆる風邪の10~15%(10~35%という資料も)の原因のようです。これらは1889年に大流行し東アジアを中心に土着したようです。

 他の2種類はもともと動物に感染していたコロナウイルスが変異して人に感染するようになったもののようです。

 ➀SARS(重症急性呼吸器症候群)致死率34% 2002年流行

 ②MERS(中東呼吸器症候群)致死率10% 2012年流行

 両方とも強毒性コロナウイルスとなります。

 両方とも治療薬もなかったのですが、不思議な事に感染が自然に消えました。※14

 そして7つ目として人に感染することが確認されたのが「新型コロナウイルス」になります。

 COVID-19は2019年に登場したコロナウイルスの略称です。

 正式名称は「SARS-COV-2」となります(SARSは「SARS-COV」)。SARSウイルスと兄弟のように遺伝子的によく似ているようです。

 SARSとの遺伝子的相同性(類似性)は80%で、MERSとは55%、そして土着のコロナウイルスとは50%であるようです。

そのため新型コロナウイルスがSARSのようにパンデミックを引き起こし、多数の死者を出すのではと世界的に恐れられたようです。

 ※8※10

新型コロナウイルスのRNA遺伝子は不安定で変異しやすいため、2020年7月までの時点でも6000種類の変異株が確認されているようです。※10

●概観

約30キロベースという大きなゲノムを持つRNAウイルスで、ウイルス粒子の直径は約0.1マイクロメートルのようです。ウイルス遺伝子を収めたゲノムは、Nたんぱく質と複合体を形成し、エンベロープという袋に包まれています。エンベロープの表面には、スパイクたんぱく質が外に向かって突き出ていて、これが、ヒトの細胞の表面にあるウイルス受容体と結合します。1ウイルス粒子当たり90~100本くらいのスパイクたんぱく質が突き出ていて、電子顕微鏡で見ると、あたかも王冠(コロナ)のように見えます。※14

●変異株

 英国型変異株(アルファ株)…日本国内で最も多かった

  従来の株に対して2021年6月下旬の京都大学・北海道大学によると実行再生産数は1.45倍

  従来株に対して43~90%感染力が高く、CDCは基本再生産数1.4~3.5人とも※21

 インド型変異株(デルタ株)

  …英国型変異株より60%近く感染力が強く、2021年に登場し、日本国内でも急速に拡大 

2021年1月インドのダボス会議でモディ首相が「勝利宣言」をした後、3月頃デルタ変異株が出現したのが始まり。そして強い感染力から5月9日に過去最多の39万にの感染にいたりました。 

従来の株に対して2021年6月下旬の京都大学・北海道大学によると実行再生産数は1.95倍※14

アルファ変異株より64%感染力が強く、CDCは基本再生産数5~9人とし、中国の査読前の研究では体内で1000倍以上多く増殖とし、海外では重症化リスクが高いとも。※21

 ブラジル変異株(ガンマ株)

 南アフリカ変異株(ベータ株)

 カルフォルニア変異株(イプシロン株)

■2章・症状■

 新型コロナウイルスは、旧型コロナウイルスと比べて病状の経過に特徴があります。

 ➀症状の続く期間が長いです。

②重症化して命にかかわるようなことがしばしば見られます。(平均5日前後で)発症してから一週間程度は風邪のような軽い症状が継続し約8割はそのまま治ってしまいます。約2割はそこから肺炎の症状が悪化し重症化して入院治療が必要となります。全体の5%の症例で集中治療が必要となり、2%の症例で命にかかわる状態となるといわれています(2021.1時点)。※2

2020年2月ごとのWHOの報告は、感染者の81%は軽症、重い肺炎や呼吸困難などの重症が14%、命にかかわる重篤な症状が5%と※8。

有症状者に典型的な病態は発熱、呼吸器症状、頭痛、筋肉痛などです。※14

 ③嗅覚異常と味覚異常

 ④消化器症状や血液凝固への影響

 ⑤無症状の場合も頻繁にありおおよそ3~4割の方が、感染しても無症状です(2021.1時点)。ただし、「happy hypoxia(ハッピーな低酸素症)」という症状もあり、肺炎が進行して酸素不足になっているにも関わらず呼吸困難の症状を全く伴わないこともあり、突然亡くなる事例ではこの症状が多いとも言われています。※2

 ⑥不安感や抑うつを訴える患者が多いとも言われています。※14

 重症化した老人の80%は回復したとのデータもあります(2020.12)※5

 持病がある人に感染すると10%近い致死率を示すこともあるようです。※14

 潜伏期間は最長で14日及ぶようです。※14

 感染しても症状が現れない方が感染症の5割近くもいます。※14

【受診目安】

 2020.2.17の厚生労働省の受診目安

 ・カゼの症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合

 ・強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合※8

【致死率】

 2%と言われています(2020.2.18)。

 感染の中心となっている湖北省の致死率は2.9%

 中国国内の致死率は0.4%。(2020.2)※8

 2021.9月くらいでは2~3%程度とも。※14

 パンデミック当初は5%台ともいわれていて2021年3月には2%を切るとも。※14

 ただし、新型コロナウイルスの死亡者は、癌で死のうと、交通事故で死のうとPCR検査して陽性だったら「コロナ死」としているため、本当に因果関係があるか判断が難しいとの意見もあります。※5

 50歳代を越えると、重症化率、死亡率がぐんと高くなるようです。60歳以上の死亡率は5.7%に達します。※14

■3章・感染のメカニズム■

 私たちヒトの細胞の表面には、血圧調整に関わるACE2という重要なたんぱく質が発現しています。新型コロナウイルスのスパイクタンパク質はこのACE2に化学的に結合しやすい性質を持っています。※14

 人の細胞の受容体が伸びて、ウイルスのトゲ(スパイク)が取りつき、細胞内に招き入れることによって起こります。※5 この反応はわずか10分程度で起こるようです。※14

 細胞に侵入したウイルスは、ヒトの細胞のタンパク質合成工場(リボソーム)を乗っ取ることで自らのコピーを大量に作り出して、細胞外に放出します。このコピーが周辺の細胞に次々に感染していきます。

 具体的には、ウイルス遺伝子が増幅されウイルスたんぱく質の合成が進み、一部のたんぱく質が酵素で分解され、ウイルスたんぱく質が機能するようです。そして細胞内でウイルス遺伝子とタンパク質の組み立てで成熟したウイルス粒子の形成が成されます。その後ウイルス粒子の細胞外放出と循環が起こり、多数の感染細胞の傷害、死滅が起こり、感染組織の炎症が起こり、免疫反応が開始するようです。

 通常は病原体の増殖を抑えるI型インターフェロンが働くのですが、新型コロナウイルスの場合には上手くI型インターフェロンが作られず、ウイルスの排除が滞るようになるようです。※14

 体内に侵入した新型コロナウイルスが取り付くACE2は、気道の内側を覆う上皮細胞の細胞膜上に存在し、特に肺の中に存在するⅡ型肺胞上皮細胞や腸管上皮細胞の細胞膜上に多く発現しています。このため新型コロナウイルスは肺だけでなく、腸にも感染します。※14

 さらに個人差はありますが、口腔粘膜、鼻腔粘膜(※鼻呼吸で感染可能性も)の上皮細胞、さらには血管内皮細胞や脂肪細胞にもこのACE2が存在しますので、感染がひどくなると、全身のいたるところで炎症が広がり、急激に全身症状が悪化していきます。※14

 鼻腔内にはウイルスの受容体であるACE2が粘膜上皮に発現しているため、鼻呼吸が口呼吸より予防力があるとされる説があるが、鼻からウイルスを一定数以上吸い込むと逆に感染の可能性が高まるともい言えるようです。

 新型コロナウイルスで肺炎が悪化するのは、免疫の暴走が起こってサイトカインストームという状態になるから。※14

●重症化リスク群

 重症化になりやすい要因として多くが慢性炎症と呼ばれる病気があります。

 すでに小火が起こりかけているところに、新型コロナウイルスが全身で「大火災」をもたらすので、重症化しやすくなるようです。

 肥満の人は、脂肪細胞で慢性的に炎症が起こっています。そのため新型コロナウイルスに感染して気道が炎症を起こすと、それが引き金となって、全身の脂肪組織の炎症が進み、サイトカインストームとよばれる過剰な免疫応答に歯止めがかからなくなり重症化する危険があります。※14

 子供の細胞にはACE2というタンパク質の受容体(レセプター)が少ないため、重症化が少ないとも言われています(またよく風邪をひくため自然免疫を出す頻度が高い事も関係するようです)。※5※10

 ただしウイルスの毒性の強さは、ウイルスの毒性そのもので決まるのではなく、宿主となるヒトの免疫力とのバランスによって決まる側面もあるようです。※10

【免疫のメモリーバンク(交差免疫)】

 新型コロナウイルスに対する耐性の一つとして「抗体」があげられますが、新型コロナウイルスの場合は血中抗体(IgG)の半減期が約36日と比較的短く、三か月も経てば10%、半年経てば1%まで低下します。病原体への抗体が高く維持され続ければ、血液粘度が高くなり、流れにくくなったりと弊害も生じるためこのような作用が起こるようです。ただし血中の抗体が低下しても一度学習したリンパ球は免疫記憶を維持し、再び新型コロナに感染すると速やかに免疫力を発揮して、ウイルスを排除するようです。そのため、「抗体率」が低いのは必ずしも抗体が働かないわけではないようです。※10

 過去に遭遇したあらゆる生体異物をいくつかのリンパ球は記憶しているようです。数的には少ないようですが、全身のリンパ節や脾臓などで待機しており、ウイルスなどの病原体が侵入すると猛スピードで数を増やして臨戦態勢に入るようです。

 (旧型の感染のみの場合でも)コロナウイルスの仲間が侵入してきたら、免疫応答して、抗体産生や細胞性免疫で撃退するようです。※10

 但し、交差免疫は抗体検査では陰性か偽陽性となるようです。※19

【ウイルス干渉】

 「ウイルス干渉」とは2つのウイルスが同時に感染できなくなることです。

生物の細胞の受容体を占領すると、他のウイルスが吸着できなくなってしまうようです。またウイルスに感染すると免疫細胞を活性化させて感染を抑制するたんぱく質「インターフェロン」が体内で生み出され、他のウイルスに感染しにくくなることも作用するようです。

インフルエンザと新型コロナウイルスは細胞の受容体が同じため、新型コロナウイルスが流行したため、インフルエンザが2020年の冬に流行しなかったとも説明されることがあります。

強力な感染対策が取られたのは2020年の4月からですが、インフルエンザの発生数はそれ以前(新型コロナの弱毒性のものが入ってきた2019年12月頃と一致したタイミング)で、それが「ウイルス干渉」が働いた論拠ともされます。※5

【ファクターX】

 イギリス・アメリカ・スウェーデンと比べて100万人当たりの感染者数と死者も極端にすくないため、日本にはなんらかの要因「ファクターX」が働いているという仮定。※5

 その一つとして日本は国民皆保険であるため感染者数に対して入院比率が多いという側面もあるようです。※10

 また旧型コロナウイルスが長きにわたり東アジアを中心に人類と共存してきたため、「交差免疫」が働いているとも考えられます。

実際日本において新型コロナウイルスに感染していない人の約34%で新型コロナウイルスに反応する細胞性免疫のTリンパ球が確認されていたともいうデータがあるようです。※10

【エアロゾル】

 飛沫の水分が蒸発し、ウイルスだけが残る飛沫核を「エアロゾル」といいます。

 数10メートル浮遊し、3時間程度感染力を有して空気中に浮遊するといいます。

 接触感染・飛沫感染に次ぐ感染とも。換気が有効と言われています。※20

■4章・感染力■

 新型コロナウイルスの強力な感染力を生み出しているのが「ステルス性(潜伏期間)」です。

無症状患者でもウイルス量は多く、感染力が強いようです。※14

【曝露・感染・発症】

 「曝露」はウイルスが体に付着している状態です。

新型コロナウイルスは多くの場合、気道から感染します。ただし気道上にウイルスがいても、粘膜や粘液、さらにはウイルスを排出する気道細胞のブラシのような異物を排除する作用などが強ければ、感染に至りません。※3

「感染」はウイルスが体内に侵入し、増殖して初めて感染となります。※1

 具体的には生きたウイルスが細胞に入った状態です。

 感染してからも無症状な状態を「不顕性感染」と呼びます。「曝露」と「不顕性感染」を見分けることは難しいようです。※3

「発症」…症状が起こった状態ですが、感染し症状を認める状態を「顕性感染」と言います。※3

感染力

 発症前から感染性があり、発症から間もない時期に感染性が高い事が特徴です。※2

 具体的には曝露後5日後頃に発症しやすく、発症2日前から感染性があります。※2

【基本再生産数】

 基本再生産数(RO)とは一人の感染者がなにも対策を取らなかった場合、何人にうつすかという数値です。

 対策をした場合のうつす数値は「実効再生産数」といいます。

【PCR検査】

 これまで臨床の現場で診断に使用された事はなかったようです。※9

 PCR検査の拡大の一つに疫学的に検査数を増やしたいという研究者の考えもあるようです。※18

 一方、罹ったらできる抗体を調べる方法として「抗体検査」があります。

●使用する時の適正

  粘膜にウイルスが数個でも付着していれば「陽性」になることがあります。※1

 スクリーニングには不向きな検査と言われることが多いです。※2

 一定の確率で間違いが生じます。

 コロナ感染症である確率が高い集団に行った場合には精度が高くなりますが、低い団体に行った場合には陽性が出ても大半が偽陽性だったという結果になる性質があるようです。※2

 そのため、風邪や肺炎のような症状が表れて、新型コロナの感染が疑われる場合に確定診断として使うのは良いと言われています。

 更に病院や高齢者施設で院内感染やクラスターを防止するために使う場合も意味があるようです。

 そして、潜伏期間の短いインフルエンザやSARSやMARSなどの強毒性ウイルスに対しても有効なツールとなるようです。※10

 そのため、潜伏期間が長い新型コロナウイルスにはあまり役に立たないとも言われています。なぜなら潜伏期間が長いので、検査を行うと感度が低くて、偽陰性が大量に出てしまうからです。適正なのは潜伏期間が短く、ウイルスの増殖時期と発症時期が重なっている場合のようです。

 新型コロナウイルスは、曝露後5日後頃に発症しやすく、発症2日前から感染性があるため、増殖時期と発症時期にずれがあるため向いていないとも言われています。※10

仮に使う場合は、濃厚接触があってから3~4日ほど時間をおいてからPCR検査を行った方がよいともいわれます。※2

それはウイルス排出のピークが発症日であるため、それに近づけるためと考えられます。

 ただ仮にPCR検査で陽性がでたとしても特効薬が開発されていないため隔離する以外、さほど治療は通常の風邪とも同じになってしまうようです。

 もともと2002年流行のSARSでは有効であったため、同じコロナ群である新型コロナウイルスにも適用されたと考えられます。また第一回目緊急事態宣言後以降からPCR検査の是非が問われるようになり、2020年8月前後にそのような記事が多いように感じます。批判側ではPCR検査はウイルスの状態が分からないため効果がないとか、偽陽性が多いとか、CT値が高すぎるという一側面で問われることが多く、総合的にPCR検査について考えていない例が多いようなイメージを受けます。

 第一回緊急事態宣言以前はCTスキャンと併用で使われることが多く、PCR検査が普及後も医者で診断の後にPCR検査とある程度は使用条件は選定されていて、無差別で行われているばかりではないとは思います。

●PCR検査で確定できないことは

 ➀ウイルスが生きている(活性)か、死んでいるか

 ②ウイルスが細胞に感染しているか

 ③感染した人が発症しているか

 ④陽性者が他人に感染させるかどうか

 ⑤ウイルスが「今、いるのか」「少し前にいたのか」

   …が分からないようです。※3

●サイクル数(Ct値)

 唾液や鼻腔や口腔内に存在するウイルス遺伝子の断片の特定部位を取り出して、それを倍々に増減(サイクル数と呼ぶ)してサイクス数からウイルス量を推定するようです。

 サイクル数を高く設定すれば微量のウイルス量(残骸や従来のコロナウイルスでも)でも陽性と判定されてしまいます(一方低くする設定すると微量のウイルス量だった場合検出できないようです)。ところが実際に感染性を有する感染者の適切なサイクル数は分かっていないのが現状です(2021.1)。

 サイクル数には国際基準も存在しません。ですから各国基準値が異なります。

 日本 40(現在は35あるいは45とも) 台湾35 中国37-40 米国40前後※9

●PCR陽性率

 PCR検査はウイルス放出量が最大に達する発症までの期間では、かなりの数を取りこぼしてしまうようです。※14

 またピークのときでも陽性率は80%で、感染後は陽性確率が50%あるとも言われ、PCRは陽性率の高いと想定されるときでないと、陽性検出できないとも考えることができます。

 ですので、陽性患者がPCRで偽陽性で作られているという意見もありますが、偽陽性で検出するのも確率的には低いとも考えられます。

●最大限能力を引き出す条件

 PCR検査は測定条件などを厳密に考慮しなければ、正しい判定はできない。条件の安定した研究室で適切に利用できる場合のみ、素晴らしい武器になるようです。※10

【スーパー・スプレッダー】

 一人で多くの人に感染させる能力がある患者のことを「スーパー・スプレッダー」と呼びます。2021年の2月23日発行『米国科学アカデミー紀要』においてはなりやすい要因として「年齢」「BMI」「新型コロナウイルス感染症の経過」の3つがあり、「年齢」と「BMI」においては高齢でBMIが高いほど呼気に含まれる呼吸器飛沫の数が多い傾向があることからのようです。※14

■5章・感染対策■

 過去のインフルエンザの研究では、手洗いなどの衛生管理やマスクの着用などといった一人一人ができることをやっていくと、50%感染を減らすことができると報告されているようです。※8

 基本的には「ヒト→ヒト」感染と感がられているが「ヒト→モノ→ヒト」の感染ルートもあるとも推測する人もいます。※10 但し、モノは宿主にならないのでその辺は不明。

【濃厚接触】

 2メートル以内の近距離で30分以上接触したり会話したりした場合を濃厚接触といいます。※8

 「三密回避」や「接触8割減」に関しては、スウェーデンのような人口密度が東京のおよそ20分の1と世界的にも低密度の国でも死者数が高水準であることから疑問視もあるようです。※10

 また東アジアは活動制限の厳しい緩やかに関係なく死亡者数が少数にとどまっている(2020.2時点)ことなどから、行動自粛にはさほどの効果が薄いという指摘もあるようです。※10

【マスク】

 マスクの網目は10γm~100γmであり飛沫は5γmでコロナは0.1γmとされ、スパコンの富岳のシュミレーションでは20γm以下の小さな飛沫はマスクをしていない場合とほぼ同数の飛沫が気管奥まで到達するデータもあるようです。※5

 空気中のコロナウイルスをマスク表面に付着させ、これを口呼吸で吸引している恐れも生じるようです。

 また口呼吸が多くなって、口内に細菌が繁殖し、息がクサくなって無症状の感染者は、自分が吐くコロナウイルス入りの息を再び吸い込んでいることになり、それが肺に溜まっていって重症化してしまうケースもあるようです。※5

 但し、マスクは以前は予防に対するエビデンスがない状態でしたが2020年6月からWHOはエビデンスを得て推奨し始めています。理由はウイルス自体の飛散は網目の大きさから防げないが、新型コロナウイルスは飛沫に乗って出てくるので、感染者が他人に向かってウイルスを放出するのを防ぐにはかなりの有効ということかららしいです。またアメリカの調査などで統計的な分析でもマスク着用の効果はあるというデータもあるようです。※14

マスクの種類別

・不織布

 網目は10~10γmで三層となっているから、網目から出入りするコロナはかなり減らせるようです。※5

 吸い込み飛沫量は吸い込み70%減、吐き出し80%減。※14

・ウレタン

 またウレタンマスクは50%飛沫が漏れているため効果が薄いようです。※5

 吸い込み30%減、吐き出し50%減

・布

 吸い込み35~45%減、吐き出し66~82%減

・フェイスシールド

 吸い込みは小さな飛沫には効果なし、吐き出しは20%減。

【消毒】

 アルコール消毒は手のひらを消毒することで、その表面を覆う脂(弱酸性:病原体のほとんどは酸性の場所では生きることができない)をつくってくれている常在菌まで殺してしまい、むしろコロナウイルスが付着しやすくなるという事も起こりうるようです。※5

 またイソジンなどのポピドンヨードのうがいも、口の中の正常な菌まで排除して、これがむしろウイルスの侵入経路となってしまう可能性も指摘されています。※12

【集団免疫】

 特定の集団が、感染およびワクチン接種により、多くの人が免疫を獲得し、それにより集団全体が感染症から守られているようになる現象。

 パンデミック当初の基本再生産数2.5を基準とすると集団免疫閾値60%が必要になると考えられ、仮に現在の株が基本再生産数5とした場合、集団免疫閾値は75~86%必要になると考えられるようです。※14

 発症日のピークが集団免疫の壁ができたと読み取る考えもあります。抗体は1年以内に消えるので、翌年、また指数関数的に感染者を伸ばすのが特にインフルエンザなどでは恒例化しているようです。※5

■6章・治療・予防薬■

 抗生物質は細菌に対してのみ作用する薬剤で、ウイルスに対しては効かないようです。※8

 世界の国々が公費を負担してワクチン接種を強力に進めているのは、接種により不利益より利益が大きいと判断してのこと。※14

 ワクチン、および治療薬として期待されているヒトモノクローナル抗体はACE2とスパイクタンパク質が結合する過程と、ウイルス粒子の細胞外放出循環の過程に働きます。※14

【mRNAワクチン】

 ウイルスの遺伝情報の一部を主成分として使うまったく新しタイプのワクチンで、本格的な臨床使用は世界で初めてです。

 mRNAワクチンの中には、ウイルスの突起(スパイクたんぱく質)を作らせる設計図mRNAが入っています。

 新型コロナウイルスからスパイクタンパク質をコードするRNAを取り出し、RNAに修飾を加えてmRNAを脂質の膜で包み、安定化したものです(安定化させないとすぐに消えてしまうため、この安定させる技術にワクチン開発の時間がかかったとか)。

●種類

 ➀ファイザー社のコミナティ

  2021年2月14日に日本で承認され、3週間間隔をあけて2回接種が基本となっています。

アメリカ、ドイツ、トルコ、ブラジル、アルゼンチン、南アフリカで試験され発症予防95%とも。基本的に自治体のワクチン接種で使われています。副作用としてアナフィラキシーが20万人に1人起こるとか。※14

 ②モデルナ社のCOVID-19ワクチンモデルナ

  2021年5月21日に日本で承認され、4週間間隔をあけて2回接種が基本となっています。副作用としてアナフィラキシーが35万に一人起こるとか。※14

 しかし、両方とも最近は2週間間隔が一般的なようです。

●作用のメカニズム

 病原体の一部(mRNA)を投与する事で、免疫応答を誘導して、自然免疫の機能を強化したり、ウイルス感染を阻害する抗体を作り出したりします。

 ワクチンのmRNAからは病原性や感染能力に関わる要素をあらかじめ取り除いているため、ワクチン接種で感染する事はありません。自然免疫が作る複数のサイトカインが発熱、頭痛、倦怠感などを起こすのです。

 そして脂質ナノ粒子の形で筋肉内(粘膜を介する自然の経路を省略して体内に注入しています)に注射します。

 筋肉に注射するとリンパ管を介して所属リンパ節にデリバリーされます(mRNAを包んでいた脂質アノ粒子はリンパ管によく入り込む性質を持っているために、注射局所にとどまらずリンパ管に入り、そこから一番近いリンパ節にデリバリーされます)。

 そして樹状細胞(およびマクロファージ)に取り込まれ、細胞の中には設計図(mRNA)からたんぱく質を作る工場「リボソーム」が、設計図が届くと、ウイルスの突起(逆を言うと突起のみしか作りません)を沢山作ります。

 樹状細胞はウイルスの突起を取り込み、指名手配の情報を、キラーT細胞やヘルパーT細胞に渡します。

  そこに待っているのが免疫細胞(B細胞、樹状細胞、T細胞)です。

具体的には樹状細胞はスパイクタンパク質を分解して、細胞表面にウイルス抗原として提示します。

 新型コロナ反応性のTリンパ球、Bリンパ球が、樹状細胞上のウイルス抗原を認識して、増殖します。

 コロナ反応性ヘルパーT細胞は、B細胞とキラーT細胞に指令します。

 B細胞は突起を手に入れるとそれにくっつくたんぱく質抗体(中和抗体)をせっせと作り

ます。

 そしてキラーT細胞はその情報を受け取りウイルスの突起を持つ細胞を攻撃して殺すようになります。

 更にヘルパーT細胞が指令を出すと、B細胞は抗体をたくさん作るようになり、キラーT細胞も活性化します。

※13※14

 mRNAを包む脂質は、樹状細胞に取り込まれやすいので、本来新型コロナウイルスに感染しない樹状細胞であたかもウイルス感染したかのような状況を作っているようです。

 そして時間の経過とともに、新型コロナウイルスに対するIgG抗体とIgA抗体の両方が増加します。IgG抗体とIgA抗体の一部には粘膜にも移行するので、粘膜面での免疫反応も強化します。

 口・鼻呼吸によってウイルスは気道内に入り、ウイルスが一定数以下であれば、粘液中に含まれるIgA抗体がウイルスに結合して流し去り補足排除に大事な役割を成します。

 ワクチンの接種によって、血中で増えたIgGやIgAの一部が気道内腔の粘膜表面に移行して局所濃度が高くなり、病原体を補足する働きが強くなるようです。

 これらはアジュバント(免疫増強物質)となり自然免疫を刺激して、獲得免疫系の働きを亢進させるようです。

 そしてこの免疫細胞の反応は二回目で強く出ることが分かっているようです。

 また本物のウイルスが来た場合、ウイルスの突起にB細胞がつくっておいた抗体がくっつきます。これでウイルスは細胞の中に入れなくなるようです。

 万が一侵入するウイルスがいてもキラーT細胞が感染した細胞を排除するようです。※13

 この作用が起こるのは、B細胞にもT細胞のどちらにも、メモリー・リンパ球がワクチンによってできていて、このメモリー・リンパ球が体内で生き続けることによって免疫学的記憶が持続するようです。※14

 ただし接種しても、すぐに自然免疫や獲得免疫が強化されるわけではありません。2回接種後、2週間くらいかかります。

 自然感染で誘導された免疫の強さには個人差があり、あまり強い免疫が誘導されていない可能性があるからです。そのため、ワクチンで「免疫力」をブースト(押し上げる)したほうが安心とも言われます。

ただし、一度感染した人はワクチン接種1回のみでよいとされています。※14

 2020年末からイスラエルと英国で摂取が始まったのを皮切りに、先進国が競うようにワクチン接種を進めています。※14

●感染予防・発症予防・重症化予防力

 感染予防・発症予防・重症化予防、その3つの働きともmRNAワクチンは高いと言われています。

2020年11月9日 ファイザー社はドイツのバイオベンチャーのビオンテック社と共同開発するワクチンが、第三相の臨床試験で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表しました。2020年11月16日 モデルナ社は同社が開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、94.5%の予防効果がみられたとする臨床試験の暫定結果を発表しました。※14

2021年2月 ワクチン接種が進むイスラエルのデータによると、米ファイザー社のワクチンは無症状感染に対して94%、有症状に対しては97%の有効性が確認されているようです。など英国型変異株に対しても有効と言われているようです(2021.2時点)。※10

●持続力

 海外の最近のデータ(2021.4)では、ウイルスを無効化する中和抗体の持続性で見る限り、mRNAワクチンの効果は少なくとも6ヵ月以上は持続する事が分かっていて、抗体の減少曲線を見ると、おそらく1年ぐらいは中和抗体が高いレベルで残存すると思われます。すなわち、mRNAワクチン二回接種により、おそらく1年間ぐらいは感染を防ぐことができるレベルの免疫効果が持続すると考えられます。

 一般的にRNAウイルスは遺伝子変異の頻度が高いといわれていますが、新型コロナウイルスは、遺伝子変異を修復する機構を持っており、こうした機構を持たないインフルエンザよりも、変異は発生しにくいと言われています。現時点では明確なことはわかりませんが、海外のデータを見る限り、このワクチンはインフルエンザよりは効果持続期間は長いそうです。※14

●ワクチン有効率

 (1-(接種者罹患率/被接種者罹患率))×100

 ワクチン接種を受けずに発病した人の何パーセントが接種をしていれば発病を防げたのかという指標です。

 ファイザー製とモデルナ製のワクチンの有効率は90%台半ばです。

●副反応

 ワクチンによる免疫反応の中で起きる付随的な反応。副作用とは主な薬理作用以外の好ましくない作用の事で、副反応は意図した効果と共に起こっている反応ということで区別されます。

 2021年6月米国CDCは約2300万人の副反応データから副反応は発生しても軽いものがほとんどで、重篤な副反応の頻度は従来のワクチンとほぼ同等という分析結果のようです。

 また副反応の程度とその後に付与される免疫の程度は必ずしも比例しないようです。

◎副反応がおこるタイミングは

 ・接種直後~数回以内

 ・接種から2~4週間後

 ・ワクチン接種をした人が接種後に新型コロナに感染した時。

◎主な有害事象(副反応)

 ・疼痛(接種部位の痛み) ・疲労 ・頭痛 ・筋肉痛 ・悪寒 ・発熱 ・腫張 ・関節痛 ・紅斑および発赤(皮膚が赤くなること)

◎重篤な副反応は

 ➀アナフィラキシー

  接種直後(15分以内)に起きる重篤な副反応。一般的なワクチン接種に比べると、やや発生確率が高いかもしれません。

 ②脳炎、神経マヒ

  今後も注意して見ていくことは大事ですが、現時点ではあまり心配しなくてよさそうです。

 ③抗体依存性感染増強(ADE)

  ワクチン接種でできた抗体が、接種後にウイルス感染したとき、かえって病態を悪化。2021年6月時点では、ファイザー製やモデルナ製のワクチンについてはADEの報告はないようです。また現状のワクチンは感染予防率が高いため、ワクチン接種後感染する確率が低いためADEが今のところ起こりにくいともいえるようです。※14

   コロナウイルスのRNA遺伝子のように変異速度が速い場合は、抗体依存性感染増強(Antibody Dependent Enhanvcement=ADE)という現象が起こりやすく、これがサイトカインストーム(生体防御機構の暴走による致死的な免疫反応)を招き症状を重篤化させる危険があります。そのためワクチンは、免疫的にハンディのある患者や高齢者のケアにあたる医療従事者、エッセンシャル・ワーカーなど、接種が必要な層に限定して使用すべきという意見があります。※10

◎副反応が起こる人の傾向

 2021年6月18日の厚生労働省の「新型コロナワクチンの投与開始初期の重点的調査(
コホート調査)によると、高齢者よりも若年者で、男性よりも女性だそうです。

 高齢者よりも若者の方が免疫応答する力、いわゆる免疫力が高いからにほかなりません。男性に比べて女性のほうに副反応の頻度が高いのも、女性ホルモンの働きにより、女性は男性よりも免疫反応が強い傾向があるからです。

◎ワクチン接種の死亡

 2021年6月25日厚生労働省によると356人/約2500万人のようです。

 ただしこれは医療従事者に準じて高齢者が優先の接種対象になっているため、偶発的事例も含むため、かならずしもワクチンの副反応や副作用が影響しているわけでもないという意見もあります。※14

 死因の上位が高齢者の主要死因に重なるのもこれをあらわるといわれています。※14

 2021年6月23日構成科学審議予防接種ワクチン分科会副反応検討部会においては、副反応が原因である可能性があると判定されたものが1件。ワクチンの副反応との因果関係がないと判定されたものが7件。そして、情報不足などによりワクチンの副反応との因果関係が評価できないと判定されたものが451件となっています。※14

◎副作用

 2021年6月10日米国DCDによるとmRNAワクチンについて、接種後に心筋炎を発症するケースが若い男性の間で想定以上に発症するケースが若い男性の間で想定以上に多いという暫定的調査がありますが、発症リスクは100万人接種に0.8~2.4件程度と低いため、接種を見直すほどの重大なものではないという意見もあります。※14

◎長期的な影響への懸念

 mRNAは体内では増えないようです。細胞のリボソームで翻訳された後、急速に分解されるようです。体内には自分由来のRNAが溢れていて、このウイルスRNAだけが残存する理由がないと考えられるようです。

 またウイルス抗原を提示する樹状細胞も数日で死滅するようです。

 ワクチンによってつくられる抗体は自己のタンパク質であり、異物ではないため、問題がないようです。※14

 ただ基本的には遺伝子はDNAからRNAへの一方通行と言われていますが、エイズウイルスではリンパ球に遺伝子が入り込んで免疫が破綻する現象が実際に起きているようです(ただしエイズ感染者は通常阻害剤を服用しているようです)。ただ、可能性としては極めて低いようです。しかし、偶然によってRNAがDNAに影響を及ぼすことも考える人もいるそうです。※10

 他にも例外として、レトロウイルスや、LINE-1というヒトゲノム中のウイルス様配列を大量発生した際にも起こるとか。※14

 もし仮に長期に渡りスパイクタンパク質を作らせるmRNAが残ったり、樹状細胞が残った場合は、ずっと免疫が新型コロナウイルスと誤認して働くことになるのだろうか。

【ウイルスベクターワクチン】

 無毒化した風邪(アデノ)ウイルスを遺伝情報のベクター(運び屋)にして体内で弱い感染を起こして、細胞内に入り込み、DNAを放出します。放出されたDNAは、細胞内でRNAに翻訳されます。そこからの反応はmRNAワクチンとほぼ同じです。※14

 

 ベクターであるアデノウイルスは安全性が高いベクターとして、先天性の代謝疾患やがん治療に使われているようです。※14

 ちなみにこのベクターウイルスであるアデノウイルスはチンパンジーのベクターウイルスを使っているようです。※14

【雑種免疫 Hybrid immunity】

 免疫学的に考えると異なる会社のワクチンを組み合わせても問題ないと思われるようです。予備的データでは、異なるものを組み合わせた方がより強い免疫が誘導できるかもしれないとのことです。

 もし異なるワクチンを組み合わせた接種の安全性が確認できれば、日本のようにワクチンが不足している国の選択肢が広がります(在庫が多いものを優勢できるなど)。

 また早ければ2022年から国産ワクチンが使えるようになり、国内で安定して生産できる可能性があるため、将来的にそれを組み合わせるという選択肢も。※14

【ブースター接種】

 ワクチンがデルタ変異株に対する発症感染予防効果の減少のため米国FDAファイザー社が申請予定したことが始まりのようです。

 ファイザー社の発表によると3回で2回に比べて中和抗体が5~10倍に増えたようです。※14

 2021年8月5日モデルナ社がデルタ株の対策として3回目を今秋に必要との見解を発表。FDAも9月初旬までに3回目の戦略をまとめます。

7月28日のファイザー公表資料ではデルタ株に対しても中和抗体値が倍増するとのことです。※21

【抗体カクテル療法】

2021年7月19日に特例承認され、「ロナプリーブ点滴静注」とも呼ばれている療法。陽性患者に対し「カシリビマブ」と「イムデビマブ」の2つの点滴薬を同時に投与することで、新型コロナウイルス感染症の働きを抑えるもの。※15

■7章・医療体制■

 高齢者では重症化リスクが高く、一度発症すると、なかなか回復せずに、長期にわたって入院し、医療資源を占有し続けることが医療体制を圧迫する一つの要因となっているようです。※14

 日本は病床数は多いもののICUベット数は人口10万人あたり5床程度であり、人工呼吸器とスタッフも不足しているのが2020年4月くらいの現状でした。

そのため新型コロナの重症治療の設備が不足しているから緊急事態宣を出したという意見もあるほどです。

この頃は、CTスキャンとPCR検査の組み合わせが主流でした。※18

●法律による縛り

 新型インフルエンザ等感染症では指定された医療機関でしか診療できないようです。

指定感染症の「二類相当」(2021.1まで)のときは日本の病床160万床の1.9%の3万1000床しか利用できなかったようです。※5

 またアメリカなどは国民皆保険ではないため、自宅療養が多く、日本は入院患者数は諸外国に比べ感染者に対して入院者に比率が非常に高いようです。※10

 ただ2021年8月辺りからは感染者が増えすぎて自宅療養が増えてはいます。

■8章・コロナ史■

【日本を中心に】

 2011年から菅官房長官時代からイギリスのデービッド・アトキンソンの持説の影響を受け、観光立国政策をとり特に中国観光客が増え、2019年末から武漢起源のウイルスがたちまち広がり、次いで欧州起源のウイルスが拡散したようです。※8

 このときは武漢発の新型コロナS型株(弱毒株)でメインだったようです。このおかで強毒株(K型株 日本には2020年1~2月に入ってくる)がいきなり入ってきた欧州に比べ東アジアは爆発的な増加に繋がらないで済んだようです。※10

12月 中国武漢で新型コロナウイルスが発生というのが一般的認識

・武漢ウイルス研究所(WIV、最も危険な病原体を扱うバイオセーフティレベル4)説や海鮮市場説(冷凍食品に紛れ込んだや、食用として売られているコウモリからとか)※17

2020年

1月

1月10日「新型コロナウイルスのゲノム配列が中国から発表」すぐにモデルナ社とビオンテック社(後にファイザー社の協力を)はワクチンの開発を始めています。

1月15日神奈川県に住む中国籍30代の男性が初めて国内感染確認。

1月27日 閣議決定で2月7日に指定感染症としての適応が始まります。

 2類相当(一部1類)で1類はペスト・エボラ出血熱が含まれ、2類にはSARS・MARSが含まれるようです。

2月

 2月ダイヤモンド・プリンセス号

 乗客乗員3711人 死亡13人 感染712人 香港・ベトナム・台湾を巡る船旅

  2月1日香港で下船した男性の感染判明

  2月3日横浜沖船内検疫

  2月5日10人感染判明

  2月20日下船

  3月1日 全員下船

 2月27日全国小中高臨時休校

 2月28日 北海道独自の緊急事態宣言

3月

3月9日 日本政府が中国全土からの入国を制限

 志村けん死去

3月11日 WHOパンデミック宣言

3月13日 トランプ大統領、東京オリンピック・パラリンピックを1年延期したほうがいいと提案

 新型コロナウイルス対策の特別措置法

3月16日 感染者 イタリア2万人超え 世界16万人超え

 トランプ大統領は国家非常事態宣言を出します。

3月17日 新型コロナウイルス対策の特別措置法

3月19日 大阪府知事・吉村洋三

 3連休直前に厚生労働省クラスター対策班の西浦教授からわたされた「緊急対策の提案」で方針を転換。その提案には、大阪・兵庫間の往来を自粛しない場合、爆発的に増加する感染者数の試算が記されていたと言われています。※5

3月24日オリンピック1年延期決定

3月25日 小池知事・週末の不要不急の外出自粛(東京新規感染者41人)

 東京感染者212人という情報もあり3/11のNY州と同じという比較も。

3月30日 小池知事・夜間の自粛(東京新規感染者12人)

4月

4月1日 実効再生産数1.0を下回る

 4月4日初めて1日当たり東京100人超え

4月7日 第一回緊急事態宣言(7都府県・東京神奈川埼玉千葉大阪兵庫福岡)

 陽性者のピークでみるとこの時がピークに近いが、発症データで確認すると3月31日(新感染者数170人後半)がピークと推定され感染ピークは3月25.26日あたりだとする指摘もあります。そしてピーク後もなだらかな曲線で下降したという指摘もあります。※5

 そのため、緊急事態宣言は感染・発症対策は後追いという意見もあります。

 アベノマスク配布開始

 サージカルマスク(不織布の使い捨てマスク)を医療関係者に優先するためと、朝から並ぶ高齢者がマスクを独占しつつあるため働く世代へが目的。

4月8日 国内感染者最多500人超え

4月9日 渋谷健司(英国キングス・カレッジ・ロンドン教授)WHO事務局長上級顧問・ダイヤモンドオンラインにて

 「日本の現状は手遅れに近い。対策を強化しなければ数10万の死者が出る可能性があります。」と発言。

4月10日 カラオケ・ナイトクラブ休業要請

  居酒屋など飲食店午後8時まで(酒は7時まで)

  実効再生産数全国0.7 東京0.5

4月11日 安倍首相

 「警戒宣言対象地域では、オフィスの仕事は原則として自宅。出勤が必要な場合でも最低7割は減らす」夜の接待を伴う繁華街の自粛

4月13日 羽鳥慎一モーニングショーで岡田晴恵(白鷗大学教授)

 「今の東京は二週間後のニューヨーク」と発言。

4月15日 西浦博(北海道大学教授)厚生省クラスター対策班会見

 「(人と人との接触を8割減らさないなど)対策を全く取らなければ、国内でも85万人が重症化し、うち半数の約42万人が死亡」と発言

 1人の感染者が新たに2.5人と仮定し、致死率は中国の49%で算出しているようです 実効再生産数はドイツの2.5を使用したといいます。また感染症数理モデルの世界的権威ニール・ファーガソン教授の影響を受けたとも。※18

 感染者8100人 死亡119人 米国では24737人死去、中国では3341人

4月16日宣言を全国へ拡大

 13都道府県へ特定警戒(追加で北海道、茨城、石川、愛知、岐阜、京都)に指定

 全国民に10万円の支給

4月18日 感染者数累計1万人

4月20日 死者日本171人

5月

5月4日 緊急事態宣言5月31日まで延長(東京新規感染者87人)

5月6日ノーベル賞の山中伸弥

 「今の10倍、100倍くらいPCR能力を上げて、隔離していく、これによって経済再開が促進されていくのでは」と発言。

 第一回緊急事態宣言解除(東京新規感染者87人)

5月7日 国内1日100人下回る

5月14日 39県解除 8都道府県継続(東京新規感染者30人・北海道東京神奈川千葉埼玉大阪京都兵庫)

5月25日宣言を全面解除

6月

 6月2日 初の東京アラート発令

 6月17日 東京抗体保有率0.1%

  これから専門家は第二波はもっと流行すると主張。

 6月18日 厚生労働省が医師の判断と無関係にPCR陽性者をすべてコロナ死としてカウントすることを全国の自治体に通達※10

第二波7月~10月

 民間企業によるPCR検査数が大幅に増え、必要以上に高い感度の検査によってウイルスRNAの残骸が検出された結果、偽陽性者を激増させる可能性が増した時期でもあったようです。※10

7月

7月3日児玉龍彦(東大先端科学技術研究センター名誉教授)「日本の陽性数が少ないのはPCR検査数がすくないからだ」と主張し、「感染者は報告の10倍」と日本記者クラブで開かれた記者会見で発言。

 児玉は「世田谷モデル」実質的な主導者

 東京都の世田谷区の保坂展人区長が7月下旬に表明し、新型コロナウイルスのPCR検査を「いつでも、どこでも、何度でも」受けられるようにする構想。症状を問わず、希望者全員が無料で検査を受けられる米ニューヨーク州を参考にしたものです。

 「しかし大量検査の前提となる「プール

7月10日山中伸弥(京都大学教授iPS細胞研究所長)

 日本循環器学会youtube集会にて

「対策をもし何も取らなければ、今からでも10万人以上の方が亡くなる」と発言。

7月13日 岡田晴恵(モーニングショー)

「医療現場も、あと二週間したら大混乱になる可能性もありますよ。」と発言。

7月16日 児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター名誉教授)

 参議院予算委参考人として

 「国の総力を挙げてとめないと、ミラノ・ニューヨークの二の舞になる。」と発言。

7月下旬 児玉龍彦が「世田谷モデル」実質的に主導

 東京都の世田谷区の保坂展人区長が7月下旬に表明し、新型コロナウイルスのPCR検査を「いつでも、どこでも、何度でも」受けられるようにする構想。症状を問わず、希望者全員が無料で検査を受けられる米ニューヨーク州を参考にしたものです。

 世田谷区は状況的に都内で二番目に多く、福祉施設などで多くクラスターが確認され、無症状者も含め大量検査を行う事で感染者を早期発見し、新たなクラスターの発生を防止する狙いがあったようです。大量検査のカギを握るのが4人程度の検体を1つの試験管に混ぜて検査し、陽性反応が出たら個別に再検査する「プール方式」で、武漢や韓国などで用いられ、検査の手間や費用を減らし、より多くの人に検査の機会を提供できるのを目的とします。ただし現段階では日本では厚生労働省から国費負担による行政検査として認めていないようです。

 また大量検査の前提となる「プール方式」を採用できず定期検査のための財源確保や陽性者の受け入れ態勢などの課題も抱え、最終的には頓挫したようです。※11

7月22日 GoToトラベル開始(東京発着除く)

8月

8月4日 大阪府の吉村洋文知事はポビドンヨードを配合したうがい薬を使ったところ、唾液内のウイルスが使用しなかった場合と比べて減少したとの調査結果を発表。

8月下旬 サイゼリア、会食しながらマスクが着用できる「しゃべれるくん」を考案。

9月

 9月24日『女性セブン』(10/1号)

 京都大学特定教授上久保靖彦

 「弱毒型のS型とK型が先に流行していたため、強毒型G型に対してすでに集団免疫ができている」と発言

10月

10月1日 GoToトラベルに東京発着分を追加

10月18日 死亡者1670人

10月28日 北海道ステージ2

11月

11月7日 北海道ステージ3

11月17日 北海道ステージ4(札幌市のみ)

12月

12月1日 新型コロナウイルス死亡者2171人

12月2日 中川俊男(日本医師会会長)

 「このままでは医療崩壊が起こる」と発言。

 感染者数216701人。

12月9日 子供死者0人、若者2人(相撲取り(糖尿病)が一人)。

 70代以上・感染者のわずか13%が重症化し、それでも回復している人が70%。

 死んでいるのは80代や90代で、基礎疾患のある老人や、認知症で自分の状況が把握できない老人。※5

12月28日GoToトラベルを全国で停止

2021年

1月

1月 去年は超過死亡が減っています。高齢化が進む日本でもってお死ぬはずだった老人が去年は死ななかったようです。外国では感染者も死亡者も日本人の100倍くらいのようです(SPA1/12 1/19合併号)※5

1月8日 第二回緊急事態宣言(発令は1月7日)一都三県

 発症データだと1月4日1500人がピークだったという指摘もあります。※5

北村義浩(日本医科大学特任教授)TBS「ひるおび!」

 「「ファクターX」があり、感染者が少ないというのはもう終わり」と発言。

1月13日 2府5県を追加

1月15日 約一年間で新型コロナウイルスの感染者数は313844人で死亡者は4379人(直接死・間接死などをおそらく含む)※5

1月19日 PCR検査103313人と1日当たりの最多

2月

2月3日新型インフルエンザ特別措置法と感染症法が改正及び罰則規定

2月13日 指定感染症(2類・一部1類)から新型インフルエンザ等感染症に変わりました。指定感染症は積極的疫学調査や入院勧告などの措置、最長で計2年間の指定が可能で1月末が丁度その1年目にあたったため、更新するかどうかが争点になった結果の変更のようです。※6

 「まん延防止措置」で時短営業や入院を拒否した者に「過料」を科したり、知事が時短営業を要請・命令・過料を科すことができるようになりました。※5

2月8日 日本コロナ死者数6434人

2月28日 一都三県以外で解除

第四波(3/1-8/15)

3月

3月 コロナウイルスによる子供の死者は0人で、若者の死者は3人で、基本的には基礎疾患のある高齢者が亡くなっています。また陽性者の半分以上が無症状でピンピンしています。※5

3月5日 政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は参院予算委員会で新型コロナウイルスの終息時期を問われ「今年の冬からさらに1年ほど経てば、このウイルスに対する不安感や恐怖心がだんだんと季節性インフルエンザと同じようなかたちになっていくと考えている。多くの人がインフルエンザと同じような気持ちを持ったときがいわば終息のような感じなるのではないか」と答えました。※10

3月13日(or7日) 菅総理は緊急事態宣言の全面解除を発表

3月21日 解除

4月

4月5日 1府2県にまん延防止措置適用

5月

5月嘉悦大学教授・経済学者の高橋洋一

 ツイッターで日本と各国の感染者数を比較したグラフを示し「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止かというと笑笑」と投稿。その後、緊急事態宣言を「屁みたいなもの」と表現したことなどを含め、参与を引責辞任。※4

5月21日 「マスクは免疫力を下げます」来校者に貼り紙 栃木の中学校長が貼り紙

 「3条件全てが当てはまる場面でなければマスクは不要です。

  ・対面・近距離(2m以内)・一定時間(15分以上)の会話

  ※厚生労働省の方針に準じています

  ※その他の感染予防対策(アルコール消毒等)にはご協力をお願いします。

  ・マスクは免疫力を下げます。

  ・高炭酸ガス症は癌の原因にもなります。

  ・マスク対面は、お互いの人間力を下げます。

  ・何より、人が人を恐れるようになるような対策は、教育の本質に反します。

 ただし、皆様個人の「感覚」まで無視して、マスクを外すことを強制するものではありません。最後はご自身でご判断ください。」

6月

6月9日 菅首相「10月から11月にかけて希望する方すべてで終えることを実現したい」という目標を発表しました。

 その後、ワクチン確保においては早い段階で総人口以上しています。ただし、供給自体は8月現在も滞っています。

7月

 日本政府7月モデルナと5千万回分追加供給契約、供給開始来年初頭から

7月2日厚生労働省 感染18874人、死亡975人

上旬には英国型変異株が主流だったが、末には8割がデルタ変異株へ。

7月19日抗体カクテル療法特例承認。

7月26日 世界で死亡15129人 感染87万人以上

7月27日 ワクチン1回接種率約37.4%(4759万人)2回目は24.8%(3147万人)感染者の累計は882991人で全人口の0.7%。

8月

8月1日河野行政規制改革相 BS朝で来年3回目のワクチン接種を検討

8月7日 youtube「平ちゃんねる」

 「ウイルスも生き延びようとしていて、変異しているわけで、感染力は強まるけど弱毒化していくわけで。重症者はちょっと増えて500人台でしょ。ピーク時の3分の1。史上最大の感染だっていっているけど…」と発言し、経済悪化の自殺者と交通事故の死亡確率をあげています。※4

8月16日大阪府の対策本部会議

 第4波の新規陽性者の内、二回目の摂取をしていた人が317人で、このうち重症死亡は0人とワクチンの効果が報告されました。10万人当たりの新規陽性者も各年代でワクチン接種している人が明らかに少ない傾向とも発表。※16

8月19日大阪府府知事吉村が、抗体カクテル療法の紹介と共に「コロナを普通の風邪になる転機となる事を期待」と発言※15

8月20日 新型コロナウイルスに感染した妊婦29週の妊婦が自宅療養を余儀なくさせられて柏市の自宅で出産し、新生児が死亡した問題で、千葉県は20日対応策を発表。

【イギリス】

2020年

 3月初旬 インペリアルカレッジロンドンの疫学教授ニール・ファーガソン

 「人口の60%が感染すれば流行が収束するはずなので、国民の多数がこのウイルスにかかることで社会に『集団免疫』をつけることが望ましい」と主張し英国首相がそれを受けました。※14

 3月23日ロックダウン

  ニール・ファーガソン教授

  「何も手を打たなければ50万人が死亡する。緩和策なら25万人死亡、厳格なロックダウンをすれば2万人以下に抑えられる」意見が影響

 3月26日位 ジョンソン首相

 「人口の何割かの人々がウイルスに対して免疫を持つことが、将来、我々自身を守るために必要」と発言。この意味は抗体保持者が60%(疫学的な理論から)を超えたあたりから彼ら自身がバリアとなり(集団免疫となり)、感染を終息させるという考え方のようです。※7

2020年4月 感染者の自宅隔離以外は積極的な感染対策を打ち出さず

 4月5日 ジョンソン首相、入院発表

 4月15日 死者12107人

 4月17日 感染者108692人、死亡14576人

 6月2日 ニール・ファーガソン教授はスウェーデンの成功を認め敬意を示す

2021

2021年1月8日 ピーク新規感染者1日68000人

 1月20日 死者数1820人

2021年4月9日 英医学雑誌『Lanet』

  アルファ変異株であっても、再感染する率は8割以上減少。抗体量には個人差があり、ワクチンほど均一ではない。※14

 4月中旬 新規感染者1日1000人台

 5月初旬 アルファ変異株が多い

 5月中旬 デルタ変異株が優勢

 6月1日 死者数0人

 6月10日 COVID疫学調査 新規感染者は未接種者が多く、接種優先度の低い若年

  層が増加

 6月中旬 ワクチン接種1回80%2回58%

 7月16日 新規感染者1日50000人

 7月17日 ワクチン接種回1回4600万人(全人口69.5%)2回54.%

  ※但し6月中旬のデータと矛盾。

 7月18日新規感染者数インドネシアに次ぐ2位(7日間移動平均値)

 7月19日ロックダウン大半解除 死者数19人

【イスラエル】

 2020年12月 アルファ変異株猛威

 2020年12月末 mRNAワクチンの一回目始まりました

 2021年1月20日ピークの新規感染者として10213名

 2021年4月ロックダウン

 2021年4月11日 新規感染者122名

 2021年6月5日 マスク着用義務解除

  16歳以上のワクチン2回率は約8割。新規感染者は1日12人。

 2021年6月25日 再び義務化

 2021年7月17日 新規感染者1日1000人

参考資料

※1…http://Inagaki-ent.com/blog/1356/2020/12/20/ 稲垣耳鼻咽喉科医院

※2…http://www.setagaya-med.or.jp/information-data/ 世田谷区医師会

※3…http://genndai.ismedia.jp/articles/-/75285?page=2 『新型コロナ「検査の陽性者」=「感染者」ではない、、、!PCR検査の本当の意味』

※4…https://new.yahoo.co.jp/article/90f48a2c7c63139001e4551c395de79d2f7680c0/ 『高橋洋一氏「さざ波さらにちっちゃく」竹中平蔵氏との対談動画』

※5…『ゴーマニズム宣言 コロナ論3』小林よしのり、2021.5.25、扶桑社

※6…https://sp.m3.com/news/open/iryoishin/856370/

※7…https://president.jp/articles/amp/33994?page=1

※8…https://www.google.co.jp/amp/s/tokusengai.com/_amp/_ct/17343153 『なぜ新型って言うの?インフルエンザとの違いは?潜伏期間や致死率、症状や感染源を比較』2020.2.25藤田紘一郎

※9…https://www.momotaro-net.com/column/48.html「PCR検査について」2021.1.18

※10…『ゴーマニズム宣言 コロナ論3』小林よしのり、2021.5.25、扶桑社ないの『日本におけるコロナ対策の「失敗」とワクチンを打たないという選択肢』井上正康×小林よしのり2021.2月初旬対談

※11

…https://www.sankei.com/article/20200924-MT4GQ57RXROCZPNLM7ZSNVBFCY/Z/ 産経新聞ニュース

※12…https://www.katoiin.info/blog/2020/08/post-99-746220.html

※13…NHK番組『サイエンスZERO』2021.8.22放送『mRNAワクチンは免疫細胞を活性化!CGで科学的に解説。新型コロナ収束のカギ!mRNAワクチンに迫る』

※14…『新型コロナワクチン 本当の「真実」』宮坂昌之 2021.9.1講談社現代新書

※15…https://news.yahoo.co.jp/articles/720073267cc56174a76fb614bdb4bb18d7307cb/

※16…https://news.yahoo.co.jp/articles/4a80ef268e7ab694bc22ce788c9ef53e88f8f12a

※17…hhttps://www.bbc.com/Japanese/features-and-analysis-52335189『【解説】新g奈多ウイルスの「研究所流出」説、証拠はあるのか?』2020.4.18

※18…『コロナ論』小林よしのり2020.8.20扶桑社

※19…https://www.nikkei.com/article/DGXQODG29DY50Z20C21A1000000/ 2021.2.3

※20…https://masa-dc.com/blog/?p=975

※21…https://ww.pharm.or.jp/news/news-20210817471.html

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